[1014]  日の出和彦
02/17 21:32
第3章
 夜もそんなに更けていない地下鉄の車両の中だと言うのに、周囲の人眼も気にならない程の快感に、香織の躰は打ち震えていた。
 今にもイキそうな香織の表情は、男の欲望に拍車をかけ腰を激しくグラインドさせた。
 香織のアヌスには既に男根が深く侵入しており、外したTバックが濡れて色を濃くしていた。後ろから差し込まれた男根の動きに、気も狂わんばかりの悦びが香織の下半身を押し潰す。
「ああんッ嫌!」
 我慢し切れず思わず甘美の声を上げてしまい、自ら男をより深く受け入れようとする自分の行為に、香織は自身で呆れながらも躰の芯まで貫く快感に溺れ切った。
 男は激しく腰を使いながら、Tバックの前を外すと香織の股間のモノを扱き出す。
「嫌んッ!だ、駄目ッあうッ!!すぐにイッちゃいそう!!」
「ああいいともッ!イってしまえッ香織!!」
「うあんッそんな言い方しないで!やらしいッ!!」
吊革に掴まった両腕に力が入り、首筋に汗が線を引き唇が男の舌を求めて後ろを向くと、男の分厚い舌先が香織の口腔一杯に挿入された。
夢中でその舌に吸い付きながら眼も眩む様な凄まじい愉悦に、香織のモノが激しく脈打ち、と同時に、男の男根もアヌスの奥でやらしく蠢き、香織の前立腺を思いっ切りいじり倒した。
「いやーッ!!やらしいーッ!!!」
 恐ろしい程の快感が香織の脳天を貫き、何んとも言えない愉悦の極みに、香織はとうとう
悦びの雄叫びを上げてしまい、男に倫やかな全身をあずけいった。
 極くありふれた地下鉄の車両の中で、淫美な交わりが今、絶頂を極めたのであった。

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