[1109]  仁美
05/02 21:52
続き… 最後です。

… 私は無我夢中で走って…
やがて公園が見えてきて…
ひとまずその公園の、綺麗にカットされた植え込みの陰に隠れます。
ハァ、ハァ、…
私は無我夢中で走っていたので、止まるとすぐに息切れして… でもその時は疲れたという感覚はなく、とにかく怖くて…
もうヤダ…! お願い、無事に帰らせて…!
泣きそうになりながらしゃがんでいました。
辺りを車が通る音だけでビクッ…
なかなか動けません。
やがて呼吸が落ち着き…
とにかくここで着替えよう! 女から男に戻るところを見られなければ大丈夫、男に戻れば何とかなります。
私は周囲に十分気をつけて、誰もいないことを確認して男に戻り…
ようやくホッ… 一息つくことが出来ました。
息を整えてからそろりと… 家に向かって歩き出します。それでも帰り道は車が通る度にビクビク…
大分家から遠いところまで来てしまったので、家に着くまで遠く感じて…
道中、今度は3番目のオジさんが… 白い軽トラを道端に路駐させていました。
私はドキッ… 一瞬逃げかけましたが、もうすでに男に戻っています。逃げたりしたら、私がさっき森林公園で女装してたとバレてしまいます。私は平静を装い… 出来るだけ車から離れた場所を通り過ぎます。
オジさん、うさんくさそうな表情でジッと私を見ていましたが… 車は止まったまま。
ドキドキ… 生きた心地がしません。
大分通り過ぎた後、どうしても気になり… チラッと車を見やりましたが、そのまま停車したままです。
軽トラが見えなくなると、私はまた走り出して… ようやく家に帰ることが出来ました。
その日から2、3日は家から出ることさえ出来ませんでした。
もう… 森林公園には行けないな…
それ以後、私は(多分)森林公園には行ってません。
それ以降、白い軽トラや、コワモテのオジさんが乗っていたような車を見かけとドキッ…
あのオジさんじゃ…?
しばらくはトラウマ状態でした。
私が女装外出して、初めて本当に怖い体験をしたお話でした(^^;;

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