[1299]
仁美
09/01 21:08
続きです…
No.134[新興住宅地〜ヤンキーの男に絡まれてD]
…私は竹林の山の斜面から飛び下りたような形になって、道路にお尻から着地してしまいました。
お尻と左太もも裏辺りが激しい痛み…と
言うより、キツい電流でも流されたような衝撃でした。
しまった… やってしまった…!
そんな思いが頭をよぎりますが、私はしばらくその場から動けず、苦痛に耐えるしかありません。
でも…
いつまでもそこにいる訳にはいきません。
男はまた、コンクリート塀沿いに車を走らせて私のいる道にやってくるでしょう。
ハァ…ハァ… に、逃げなきゃ…
ここにいたら絶対見つかる…
私はなんとか体を動かそうとします。
体は…脚は…動く?
ゆっくりと脚を動かしてみます。
あ…動くわ…
幸いなことに脚は動きます。
骨は大丈夫なようです。まだ道路にうちつけた衝撃で痺れてはいますが…
なんとか脚も、体も動きます。
よし…!
私はゆっくりと立ち上がり、その場を離れます。辺りはもう真っ暗…
ふと周囲を見ると…
すぐ側に下りの階段が…
下の段の住宅へと続く階段が見えました。
私は脚を引きずるように、急いで階段を下り…
上の道路からは見えない位置に身を隠し、その場にしゃがみ込みます。
ほどなく…
また遠くからブォォ〜ンッ…
車のエンジン音がします。
男の車が竹林の山を囲む道路を周回してきました。
私は階段の下でより一層身を伏せ、隠れながら様子を伺います。
ドクン、ドクン…心臓が飛び出そうです。
私は震えながら…
お願い…
どこかへ行って…!
祈るような気持ちでした。
車のエンジン音が近くに…かなり飛ばしています。すると…
ブォォ〜ンッ…
私の隠れている階段の上の道を、アッという間に通り過ぎて行ってしまいました。
…ホ〜ッ……
私は気が抜けたかのように、その場にへたり込んでいました。
でもまだまだ油断出来ません。
男はまた、コンクリート塀に囲まれたこの道を周回してくるでしょう。
私はその場にへたり込むこと、多分5、6分…
再び遠くからブォォ〜ンッ…
車のエンジン音が聞こえてきます。
私は思わず身を固くします。
またドキドキ…
心臓が高鳴ります。
車のエンジン音が近くに…
ブォォ〜ンッ…
また、私の隠れている階段の上を猛スピードで走り去って行きました…
イイネ!(7) SHV48 pcR7bEbU
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