[1697]  あい
06/06 09:19
ずいぶんご無沙汰してるけど、以前はいわゆる「女装スナック」に通ってました。

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《いつものスナックで》


デートの帰りにいつものスナックに寄った。
今日はいつにも増してドアが重い。
スーツを着た若い男性客がカウンターに一人。
ママはその人の左隣にコースターを置く。
「今日は何にする?」

恨みがましい目でママを見ながら
「いつもの水割りでいいよ」

ここは、女装子が気兼ねしないで飲めるお店で
ママも女装者。
女装子好きな男性が出会いを求めに来ることも多く、
そんなお客の隣に常連客の私を横に座らせた。
今日はデートの帰りだって知ってるくせなのに。
ゆったりと飲みたい、そんな気持ちが分かってるようで、
ゴメンと目配せしながら、烏龍茶のグラスをセットする。

スーツの男性とは何回か会ったことがあるけれど、
あんまり話したことはない。
「可愛いい服着て今日はデート?」
「ええ、そんなようなものです」
「そうなんだ、彼氏いたんだ」
「彼氏かどうか、わかんないですけどね」

愛想で言ったのでなく、本心が出た。
三回目のデートでも手も握ってくれない。
単なる友達の一人みたいに。
鬱憤をカラオケで晴らそうと思って、
スナックに寄ったのに。。

「ふ〜ん」と言いながら、顔を見つめてくる。
「本当の女の子みたいだっていつも思ってたんだよ」
「ありがとうございます。お上手ね」
「足、色っぽいね、触ってもいい?」

黒のロングニットをワンピース風に着て、
黒いストッキングを履いてる足は、
カウンターの椅子に座ると、太腿まで露出してる。
ホテルに誘われるようになるべくセクシーにしてた。

「駄目ですよ〜」と軽くいなすと
「そうだよね、Hなこと言ってごめん」
と簡単に引き下がる。
「ううん、気にしてませんよ。かんぱーい!」
カン!と軽くグラスを鳴らして、私はイッキ飲み。
「わっ、すごいね。 お酒強いんだ」
「うん、お酒好きなの
 一緒にいっぱい飲んでカラオケしよぉ」
私はそう言って、肩が触れ合うくらいまで体を少しよせる。

そんな私のようすに彼は喜んだけど、
ぐいっとグラスを空けておかわりすると、
「誰の曲が好き? 最近ビールのCMで流れてる・・・・、」
はしゃぐように喋りかけてくるだけで、
もう、その気はなくなっちゃったみたい。


女装者一人と男性二人のグループが入ってきて
カウンターに女装者を挟むように座った。
私の左には少し年配の男性が座った。

スーツの男性と喋っていると、
うぅっ、、
左足にさっと指先がふれたのを感じた。
今来たばかりの男性の手だ。
たまたま手が当たったって感じじゃないけど、
さわられたっていうより、ふれたって感じ。

ちらっと振り返ると、
何もなかったみたいに隣の人と喋ってる。

そのままスーツの男性と話を続けると、
手のひらが優しく太腿に置かれた。
撫でてきたり揉んだりせずに、
ただ置いてる、添えてるって感じで。
私はそ知らぬ様子でスーツの男性の、
最近覚えたばかりの曲は・・・って話を聞き続ける。
ただ添えられてるだけなのに、
手のひらから伝わる何かに意識が向いてしまう。

しばらくしてスーツの男性が隣で唄いだすと、
添えられてた手がゆっくりと動き始めた。
太腿に触れるか触れないかって感じで撫でたり、
意識しないと強弱の違いが分からないくらいの力で、
膝上から太腿へと揉みすすめる。

裾にもぐりこもうとした時、私は軽くその手を押さえて、
駄目です、って小さな声で言う私を無視して、
ゆっくりと手を押しのけさらに奥まで手を入れてくる。
(だめっ、膨らみ始めてるおちんちんに気がつかれちゃう)
差し込まれた手が膨らみ始めてる私のおちんちんを探りあてると、
侵入を止めて、ショーツの上からそっと膨らみを覆った。
そのまま、置いた手をまったく動かさなくなった。
(あぁぁっ、、も、、、っと)

カラオケが終わり、何気なさを装う為に大きく拍手する私に、
誇らしげな顔で電モクを差し出して私の番だよと告げてくる。
私の股間に手を挿し入れてる男性は、違う方向を向いている。

私の歌う曲の前奏が流れ始めた。
唄いだすと置かれた手が離れた。
いいえ、離れたのでなく手の重みだけ消したみたいに、
手のひら、指先で、羽のようなタッチ。
そんな、愛撫を受けながら唄いつづける。
(あぁぁん、いぃ)

唄うだけでも気持ちが高まる私を、
更に高めてくるその手。

(もっとさわって、もっと感じさせて、、、)

唄いながら左を向いて その手の持ち主を見ると、
彼も見つめ返してきた。
私は椅子からすくっと立ち上がると
背中から彼に身をゆだねて唄を続ける。

彼のソフトな愛撫が後ろから全身へとめぐる。
腰を優しく揉むと、片方の手がゆっくりと撫で上がり、
服の上から小さな胸を持ち上げるように揉まれる。
もう一方愛撫は腰からお尻へと流れるように移り、
唄う邪魔をしないようにと、
ゆっくりお尻をつかむ手に力を入れる。

曲の抑揚にあわせて愛撫の力強さがかわる。
ベッドで喘ぐときみたいに声がのびる。
覚えのないくらい切ない声がでる。
私はその人に弾かれる楽器になっていくよう。

最後のフレーズを思いきり唄い終えると、
彼は立ち上がって後ろから強く抱きしめてきた。
上半身をねじり顎をあげてキスをねだる私。
お互いの唇を、舌を貪るような熱いキスで、
淫らな本性に火がついて、
彼の強張ったモノを求めはじめる。

隣のスーツの彼は唖然として見つめてる。
スナックにはカラオケでなく私の喘ぎ声が響いていた。

《おわり》

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イイネ!(11) PC 8A8Np6di
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