[206]  麗美
11/16 23:42
第四話/03

その一方で、僕は自分がかずお君に恋をしているということに気づきました。本当に女の子としてかずお君に恋をして、かずお君を愛おしく、そう思ったのです。正直に言えば真澄先生や校長先生との間には愛はありません。ただ肉欲の快楽だけです。だからこそ、かずお君の気持ちがとても嬉しく、かずお君がとても愛おしく思えたのです。

「和夫くん、ありがとう。でも、かずお君に迷惑がかかるといけない。もうちょっと麗美が我慢すればいいことだから。だからこんなレミでも……かずお君、こんな僕のこと、……好きでいてくれる?」

僕はちょっとなぜか悲しくて、涙目になってしまいました。でも精一杯にっこり微笑んで、かずお君の顔を見ました。

イイネ!(1) SH-41A
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