[2324]  仁美
02/02 10:22
ラストです♪


No.423[大阪城公園〜 優しいおじ様とエッチ… しばしの…G]

話が終わり、いよいよ帰る時間です。
おじ様、じっと私を見つめます…
私はなぜか胸がドキドキしました…
「仁美ちゃん… ダメ元って分かりながら言うけど…」
ドキドキ…
「こんな歳の離れたおっさんが何を言うてんねんって思うやろうけど…
僕の彼女になってくれへんか?」
…私はもちろんびっくりしました。
びっくりしたけどでも…
なんとなく、そんな予感はありました。
いつだったか、数回逢瀬を重ねた覗き屋のおじさんとも似たような展開になったことがあったな…

「自分でもホンマに不思議なんやけど…
正直、女装してる男の娘を好きになるなんて、思いもせえへんかってんけど…
仁美ちゃんが好きやねん。そんな感情やねん 」
おじ様が勇気を出して言ってくれたこと、もちろん「女の子」として素直に嬉しかったです。
だけど…
私は残念ながら「女装娘」であり、現実世界では「男」です。女装はあくまで趣味の範囲と考え、現実世界に持ち込む気のない私にとって、ものすごく辛い告白でもありました。
割り切って遊ぶことの出来ない、私にとって…
おじ様、顔が上気しているのが分かります。
かなり勇気のいった告白だったでしょう…
「…お気持ちは本当に、とっても嬉しいんですけど… ごめんなさい、やっぱりお付き合いとかは出来ません…
本当にごめんなさい」
私は心から申し訳ない気持ちになり、深々と頭を下げました。

…ふぅ…
しばらくの空白の後、おじ様が小さく息を吐きました。
そしてまたいつものように朗らかに、優しい声で
「ハハッ… いや、ホンマにごめんな、いきなりアホなこと言うて…
答えは分かってんねん。仁美ちゃんは付き合ったりせえへんって言うてたし、その気持ちもよく分かるし。答えは分かってんねん。でもな…」
おじ様、またジッと私を見つめます…
「しばらく会えへんって思ったらなんかもう… 我慢出来へんで言わずにはおられへんでな…
僕な、それくらい仁美ちゃんのことが好きやねん」
私はとても複雑な感情でした。
女の子として、男性から告白されて嬉しくないはずがありません。
ましてやこんな素敵なおじ様に…
胸がキュンとして、身体の内側から全身が熱くなって、胸がドキドキして…
頭がボーッとのぼせるような、そんな気持ちです…

だけど…
その想いに応えられない現実、その気持ちに応えられない自分…
とても悲しいです…

きっと落ち込んだ表情だったのでしょう。そんな私の気持ちを察したおじ様、
「いや、あ… ほ、ホンマにごめんな、年甲斐もなくのぼせてアホなこと言うて…」
おじ様、焦ってます…
「ごめんごめん、かえって困らせてしもたな…」
頭カキカキするおじ様…😅
「…ごめんな、ホンマに…
迷惑かもしれんけど… でもな、仁美ちゃんを好きな気持ちはホンマなんや。それだけは分かって欲しいな…」
私はほっこりした気持ちになりました。
その気持ち、嬉しい…💕
ちょっとジーンとして、目頭が熱くなるような感じでした。
「…ハイ… そのお気持ち、ホントに、凄く嬉しいです…」
私は微笑みながら素直な気持ちを伝えました。
おじ様、ニッコリ笑って
「良かったぁ… あ〜 良かった!
嫌われたらどうしようかと思った💦」
嬉しそうにそんなことを♪
私も思わず笑ってしまいました。

「おっと、もうこんな時間やな…
ごめんな、引き留めて。さ、仁美ちゃん、気ィつけて帰りや。就職活動、頑張ってな」
「ハイ、ありがとうございます❤️」
「じゃ…」
「ハイ、ありがとうございました」
そう言って車を降り際、おじ様が私の手を握りしめます…
「仁美ちゃん… また会えるやんな?」
おじ様が真剣な目差しでそう言いました。
私はニッコリ微笑みます。
「ハイ、必ず… また来ます」
おじ様、安心した様子でした。
「…最後に、ハグしていい?」
「ハイ…💚」
私はおじ様にギュウッとハグされました。
気持ちの込もった、気持ちの伝わるハグでした…
「さ、ホンマに帰らんとな。ごめんな、引き留めて。ありがとう、気つけてな」
「ハイ、ありがとうございました♪」

…こうして、この日は終わりました。
おじ様の告白…
女装娘「仁美」として、気持ちは完全に「女の子」の自分として、好きだと告白された喜び、幸せを感じたけれど…
現実世界では「男」…
女装娘「仁美」が絶対に超えることの出来ない現実世界…
おじ様の気持ちを受け入れられない、受け入れちゃいけないと言い聞かせる現実世界の「男」としての自分…
様々な葛藤に揺さぶられた1日でした。


イイネ!(10) K pcR7bEbU
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