[272]  宮崎留美子
03/23 03:04
 今は、リゾート地の温泉ホテルに行って、温泉に入り、お酒を傾けながら和食の会席料理をいただくことがほとんどですが(ひとり旅ですよ)、若い頃は、ご一緒させていただいて、こんなレストランで、ワインを飲みながらディナーをいただくことがありました。【1枚目・・・・椿山荘内  2枚目・・・・ホテルハイアット内】
 この写真より、さらに前、学生時代、札幌のニューハーフバーでアルバイトしていたときのこと【3枚目のモノクロ写真のような感じだった】。バブルがはじけて経済が後退するような時代より前のことですから、企業の接待費が潤沢に使えた時代だったのかもしれません。企業や銀行の上層部の人たちが、接待もかねてニューハーフバーにやってきたりしていました。そういう人たちからの店外でのお誘いもありました。
 今は、男性が、その金力を武器として女性をエスコートしていろいろなところに連れて行くという空気は希薄になってきているかもしれません。この当時は、気前よく高級なところへ連れて行くという「男性の権力と金力」を女性にみせつけるという空気がありました。そのなかには、会社の接待費で落としていたケースもあるかもしれません。会計時によく領収書をもらうという光景がありましたから。
 車も、「いい車」に乗って、女性を助手席に乗せてドライブなんてこともあった時代です。札幌からだと、支笏湖や洞爺湖までドライブしようとか、夜であれば、藻岩山山頂からの夜景を見に行こうだとか・・・そんなことがありました。
 私は学生ですから、もちろん「貧乏学生」です。裕福な学生なんてめったにいませんから。でも、ニューハーフという「女性」ポジションであったために、学生身分ではとても味わうことができない体験をさせていただきました。バッグや服やアクセサリーなどを気前よく買ってくださる方もいて、当時の、一定の地位と金力のある男性の女性への対応は、今では考えられないぐらいの派手さだったのかもしれません。昭和の時代の華々しいころの話です。そして、接待費で落とせる時代があったようでした。
 こんな時代はもうやってこないでしょうね。


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