[2836]
仁美
01/12 20:50
続きです…
No.201[丘陵地〜正体不明の追跡者A]
トイレの入り口近くに私のリュックが、チャックを開けられ、中身が散乱した状態で放り出されていたのです!
え!?…
私は一瞬唖然とし、立ち尽くしました。
なんで…?
誰がこんなことを…?
リュックの周囲には、男物のジーンズや下着、それに着替え用のミニスカートが散乱しています。
しばし呆然とした後、私は慌てて散乱した服や下着をかき集め、リュックに詰め込んで…
なんとなくその場が怖くなり、リュックを肩に担いで、また坂道を登ってハイキングコースへ戻ります。
…ドキドキ…
何だろう?
誰があんなことを…?
そんなことを考えるうちにふと、ある記憶が蘇りました…
そう言えば…
その数日前だったか、1、2週間くらい前だったか、同じ場所にリュックを置き、ミニスカ女装してた時のこと…
一旦トイレに戻り、建物の裏手に回り、リュックを拾う時に…
アレ?
私、こんなところに置いてたっけ?
なんか位置が変わってるような…?
誰か触ったのかしら…?
みたいな、違和感を感じたことがあったのを思い出しました。
多分、偶然ではないのでしょう。
そうか…
あれ、やっぱりあの時、誰かが見つけてたんだ…
私はなんか薄気味悪くなって…
時間は夕暮れです。
段々辺りも薄暗くなってきて…
もうミニスカ女装する気分ではありません。
帰ろう…
そう思い、リュックを担いで先ほどのトイレに戻りました…
…中で着替えをしようと思い、建物に入りかけますが…
トイレの右手から麓にかけて、芝生広場が丘の斜面に広がっています。
その芝生広場の麓に隣接して、車が数台駐車できる駐車場があります。
ふと、駐車場の方を見下ろすと、エンジンかけっぱなしの車🚐が1台、停まっています。
アレ…?
あんな車、さっき停まってたかしら…?
もう気になりだすとマイナス思考が止まりません。
ドクン、ドクン…
心臓がイヤな音を立てて波打ちます。
辺りはますます薄暗くなってきます。
私はそこに居るのがまた怖くなり、結局着替えずにまた坂道を登り、ハイキングコースへ戻ります…
イイネ!(5) SHV48 pcR7bEbU
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