[515]  仁美
03/24 20:15
ラストです…


No.245[大阪城公園〜 サラリーマンの男に追われて…E]

私は本当に危なくなったら、力ずくで対抗しようと思ってました。
もう、これは…
仕方ない、本気で抗おう…

そう思った時です。
ジャリ、ジャリ…
誰かの足音が…
こっちへ向かっています。
トイレへ来てるみたい…

やがてその姿が。
おそらく公園で寝泊まりしている人でしょう。
年配のオジさんです。
傘を指しながら、呑気に鼻歌交じりでトイレへ歩いてきました。

私達を見たオジさん、ハッと一瞬立ち止まり…
なんかシゲシゲと見ています。

サラリーマンの男もさすがに、痴漢行為が止まります。
私を掴んでいる手も緩みます…

今だ…!
私はサラリーマンの男の手を思い切り振り切り、呑気な鼻歌のオジさんの横をすり抜け、猛ダッシュで逃げました。

森ノ宮駅方面へ向かう、大きな噴水⛲️に来ます。
サラリーマンの男は…
もう追って来ません。
私はひとまず、近くの売店の建物に姿を隠します。
そこからジッと様子を伺うと…

しばらくして、サラリーマンの男がキョロキョロ辺りを見回しながら歩いてきました。
ドキドキ…
私は固唾を飲んで男の様子を伺います。

サラリーマンの男、噴水⛲️の前で立ち止まり、またキョロキョロ…

すると私の隠れている売店へ向かって来るじゃないですか!

え〜 ウソでしょ!?
私はびっくり、おののきながら、売店建物の裏で息を潜めています。

カチャカチャ…
自販機の前辺りでそんな音が…

しばらくすると、ガラガッシャン…
自販機から、缶が排出された音が…

どうやらサラリーマンの男、自販機でジュースか何かを買う為に、売店まで来たようです(^o^;)

プッシュ…
缶を空ける音が。
サラリーマンの男、そのまま自販機の前でジュースを飲んでいるようです。

すると…
何やらブツブツ、サラリーマンの男の独り言が聞こてきました…
「…チッ… あのジジイ、いらん時に…」
ブツブツ…
「…あ〜 クッソ〜 もったいないわ〜
せっかく… 犯れる思たのに…」
ブツブツ…

ドクンドクン…
男の独り言を聞いて、私の心臓の鼓動が激しく、波打ちます。

あ…
この人、思った以上に危ない人だったのかも…
私は少し身体が震えてました。
音を立てちゃいけない…
私は自分に言い聞かせます。

「… あ〜ぁ… クッソ〜 … マジもったいなかったわ… 」
最後にそう言うと、缶をゴミ箱に投げ入れて…
森ノ宮駅の方へ歩いて行きました。

ドクンドクン…
私はひとまず安堵しましたが…
しばらく動けません。

それから何分くらい経ったのか…

ようやく落ち着きを取り戻して…

ホ〜ッ…
あ〜 怖かった…
あのオジさんが来なかったら…
本当に危なかったかも…

私は安堵と共に少しの間、その場にしゃがんでしまいました(^^;

後から振り返ってみれば、この日の私の行動はいくつもの選択ミスがあったと思います。
反省、反省…(^_^;

雨の日の、苦い思い出でした。


イイネ!(6) SHV48 pcR7bEbU
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