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01/05 11:56
>>733
くまさん🐻へ＞ANSWER STORY…
わたしが始めてその喫茶店に立ち寄ったのは、丁度こんな寒い冬の午後でした。長年連れ沿った最愛の恋人と別れ、すべてが嫌になり、意気消沈していた私の心を癒してくれたのは”一杯の熱いコーヒーと店内に流れる“ALONE　AGAIN”の曲でした…

身も心も凍りつきそうな針葉樹の景色の中、当ても無く街角を歩いていると、焙煎したコーヒーの焦げた匂いに誘われ、気が付くと無意識に階段を登っていました。重たい木製の扉を開けると、北欧の牛の鈴音のような呼び鈴が”カラン、カランッ♪”と音を立てました。

暖かい板張りの店内には、テーブル席以外に5席のカウンターがあり、わたしはヒールの音を潜め、調理台が近い右端の席へと座りました。”あれ？誰も居ないの？”と思った瞬間、“いらっしゃいませ〜”と調理場の奥の方から低音の優しそうな声が聞こえました。

イイネ！(6) PC
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