[541]  西野真由美
03/18 22:58
生存報告です。
別のSNSに投稿した短編です。

今年から私立中学に進学したので電車通学が始まりました。
朝の電車はかなり混んでいるのですが、わたしはお母さんの言いつけを守って女性専用車両に乗るようにしていました。乗り換えの時にホームの端から端まで歩かないといけないので不便ですが、痴漢に遭って嫌な思いをしないためには仕方ないと思っています。

ある日、その日は前日の地震のせいでダイヤが乱れており、いつもより少し早く家を出ましたが、ホームには人があふれ、電車が着ても乗れない人がいるほどでした。駅のアナウンスでは女性専用車両も中止だと言っています。満員の一般車両に乗るのは少し嫌でしたが、遅刻しないためには我慢して乗るしかありません。

結局いつもより遅い電車になってしまいましたが、何とか乗ることができました。ぎゅうぎゅう詰めで押しつぶされそうになりました。いつもは英単語の勉強をしているのですが、バッグから参考書を取り出すことさえできません。

電車が動き出してしばらくすると、わたしのお尻が強く押されているような感触がしました。無理に首をひねって後ろを見ると、スーツ姿の男性の姿がありましたが、片手でスマホを持ち、もう片方の手にはバッグを持っているようでした。混みあっていてたまたま体が押し付けられているのだろうと思いました。
わたしが向き直ると、またお尻が押されるような感触がしてきます。さっきはたまたま押されただけかと思いましたが、電車の揺れとは違うリズムで、グイ、グイ、と押されます。

これ、もしかして・・・

そう思うと、急に怖くなってきました。どうしよう、どうしよう・・・・
なんとかしないと・・・・

わたしは動転していました。でも一方で、やっぱり気のせいかもしれない、もし痴漢だったとしてもお尻をスカートの上から押されるくらいで済むなら、我慢できる・・・・
そんなことを考えていました。でも、そんなことはありませんでした。

スカートの上からグイグイと押さえているだけだった感触が、お尻を撫でるような感触に変わりました。手のひらがお尻をはい回り、お尻の盛り上がりをグイグイと揉んできます。指でスカートの上からショーツのラインをなぞるような動きもします。

もう、駄目だ…

わたしは心臓がバクバクしてきました。

ここで声を出さないと・・・・

学校の防犯講習の時の警察官の話を思い出しました。
勇気を出さないと…・

わたしは、うつむいていた顔を上げて、深呼吸をしました。

や、やめ・・・・(てください)

わたしが声を出そうとした瞬間、わたしの傍らに立っていた別の男の人の手がわたしの口を押さえつけました。

むふ、ん・・・・

わたしは突然のことで、息が詰まりそうでした。

わたしの口を押さえつけた男の人は、もう片方の手をジャケットの内側に入れ、何か取り出しました。
そして、それをわたしの目の前に持ってきました。

それは、折り畳みナイフでした。

男の人はわたしの目の前で刃を広げ、わたしに見せつけ、やがてその刃をわたしの頬にあてがいました。

かわいい顔、キズモノにしたくないだろ?

わたしの耳元でささやきます。

そして、ナイフの刃でわたしの頬をピタピタと叩きます。
わたしは怖くて怖くて、ナイフを持った男の人を見つめることしかできませんでした。男の人は、ナイフを持ったままの手の人差し指を唇にあてがいました。静かにしていろ、という意味だと分かりました。
わたしは、口を押えられたままでしたが、小さくうなずいてしまいました。
それを見ると、ニヤリと笑い、男の人はナイフを仕舞いました。

それに合わせて、わたしのお尻を撫でまわしていた手が止まり、スカートの上からポンとお尻を叩きました。そして、スカートの裾がまくり上げられ、わたしの太ももを撫でまわします。

お願い、誰か、誰か助けて・・・・

わたしは口を押さえつけられたまま、体を何とか動かし助けを求めましたが、誰も気づいてくれません。

わたしをナイフで脅した男の人は、スカートの前から手を入れてきて、ショーツの上からわたしの股間を触ってきました。やがて、ショーツのゴムを引っ張り、中に手を入れてきます。

後ろの手は、スカートの奥まで入ってきて、わたしのお尻をショーツの上から触ってきます。

わたしは、腰をくねらせたりして、何とか抵抗しましたが、すし詰めの電車の中では逃れることはできませんでした。

間もなく○○です、お出口は左側です。

電車の自動放送が聞こえてきました。

駅だ、ここで降りてしまえば逃げられる。

ダイヤが乱れていていつもよりのろのろの電車がようやく駅に着き、わたしは降りようとしましたが、お尻を触っていた後ろの男の人がわたしの腕をつかみます。

ダメじゃないか。学校は、ここじゃないだろう?

耳元でささやきます。

え、そ、そんな・・・・

わたしは泣き出していました。
その駅では降りる人はなく、身動きができないまま電車のドアは閉まってしまいました。わたしの乗っている電車は快速なので、その駅を出ると次の駅までかなりの時間があります。しかもダイヤが乱れているので、いつもよりもさらに時間がかかります。

電車が動き出すと、2人の男の人の手は、ますます激しくわたしを弄びました。
ショーツは膝の上あたりまでずり下げられ、ナイフで脅した男の人は、わたしの股間に手お入れ、指で弾いたり、ぎゅっと握ったりしてきます。

後ろの男の人は、わたしのお尻の割れ目に指を入れ、大事な部分を指でなぞってきます。

わたしは何とか助けを求めようと、周りを見回し、ナイフで脅した男の人とは反対側に立っているOL風の女の人のほうを必死で見つめました。
その人は、スマホに夢中で、わたしの状況には気づいてくれません。

そんな状況が数分間続いたとき、電車が駅でもないのに停まり、わたしや周りの乗客がバランスを崩しました。

前の電車がつかえているので停車したとアナウンスがありました。

わたしはその状況を利用して、女の人に体当たりしました。

(ごめんなさい、お願い、気付いて・・・・)

祈るような気持ちでした。
女の人は、スマホから目を離し、不機嫌そうな顔でわたしのほうを向きました。
スカートをたくし上げられ、ショーツを膝までずらされていたずらされている姿を見られるのは恥ずかしかったですが、これで助けてもらえる、そう思いました。

女の人は、目を丸くして、思わず口に手を当てました。

でも、次の瞬間、信じられないようなことが起こりました。
わたしのお尻にいたずらしていた男の人が手を止め、女の人のトートバッグの中に何かを差し入れました。

(お願いします、助けてください、)

わたしはすがるような思いで女の人を見つめていました。
女の人は、自分のバッグの中に入れられたものを不審そうな表情で取り出しました。
それは、小さく折りたたまれたお札でした。女の人は、それを広げ、慣れた手つきで枚数を数えました。

女の人は、数え終わったお札を手に持ったまま少しの間じっとして、わたしとお札に交互に目をやりました。
そして、周りをきょろきょろと見まわし、そのお札をバッグの中に突っ込みました。そして、またスマホを触り始めました。

(そ、そんな・・・・)

わたしは絶望しました。

ペチン、とお尻を軽くはたかれました。

残念だったね…

後ろから耳元でささやかれました。

さ、続きだよ‥‥ここからがいいところだ。頑張ろうね・・

そんなことを言われたかと思うと、お尻の割れ目をいじっていた指が、わたしの中に入ってこようとします。

(え、そんな、やめて・・・・痛い・・・・)

わたしは夢中で首を左右に振り、声を出そうとしましたが、後ろから手が伸びてきてわたしの口をさらに強く抑えられます。さらに、股間にいたずらしていた男の人が、わたしの首をつかみ、締め付けてきます。

わたしは苦しくて苦しくて、必死で息をしました。

首を絞めている男の人は、わたしの顔を鋭い目つきで見降ろしています。わたしの頬を涙がぼろぼろと流れ落ちていきました。

お尻の中に指が入ってきて、ぐりぐりと動き始めました。

もう一人の男の人の手は、わたしの股間を強く握り、規則的に動かします。わたしは、ひどいことをされているのに、胸の鼓動が早くなり、股間がぞくぞくするような変な感覚に襲われました。

へへ、ガキのくせに感じてるじゃないか、ほら、さっさと出せよ・・・

股間をいたずらしている男の人がそんなことをささやきましたが、わたしには意味が分かりませんでした。

お尻の中の指はさらに奥まで入ってきて、同じ場所をぐりぐりとしてきます。わたしはおなかの下のほうが締め付けられるような感覚がして、腰の力が抜けて座り込んでしまいそうになりました。お尻にいたずらしている男の人が、そんなわたしを立たせ、さらにお尻の中の指を激しく動かします。
股間の手も、さらに早くなります。

わたしの股間はさらに締め付けられるような感覚がし、全身に電気が走ったような感覚とともに、おしっことは違う何かが出るのがわかりました。わたしは、我慢できずそのまま漏らしてしまいました。
すると、おなかの下のほうの変な感覚がすっと消えてしまいました。

傍らの男の人はわたしの股間から出した手を目の前に持ってきました。
手のひらは白く粘り気のある液体で汚れ、鼻を衝く嫌なにおいがしてきました。男の人はその汚れた手をわたしの胸元のリボンで拭い、気持ち悪い液体を擦り付けました。

お尻の中をかき回していた指もやっと抜かれました。
わたしは自分の体に起こったことの意味が分からず、もうろうとしていましたが、これで終わりにしてもらえる、そんなことをぼんやりと考えていました。

でも、後ろの男の人はわたしのスカートを完全にまくり上げ、お尻を丸見えにすると、両手でわたしの腰をつかんで引き寄せました。
わたしは前のめりに倒れこみそうになりましたが、もう一人の男の人が上半身を支えます。

後ろの男の人は、ペチンとお尻をはたき、上半身を前に倒して突き出したお尻の割れ目をまた広げました。
そして、お尻の割れ目にぬるぬるとした硬いものが押し付けられました。
指とは違うその感覚に、わたしは恐る恐る振り返ると、男の人のズボンのファスナーの間から、大きくなったグロテスクなものが突き出していました。男の人は、その赤黒い先端に何かを塗り付けているようでした。

(い、いやだ、そんなの、やめて・・・)
むふぅ、むぐ、ん・・・・

わたしは必死で声を出そうとしましたが、口を押さえられ、漏れ出したわずかな声も、電車のモーターの音にかき消され、誰も気づいてくれません。

口を押さえている男の人がまたナイフを取り出し、わたしに見せつけます。
そして、前かがみになっているわたしの股間に忍ばせてきます。
わたしの股間に、冷たい感触がしました。

静かにしてないと、ここ、切り落とすぞ・・・

男の人が今までより低い声でささやきます。
そして冷たい刃先が、さっきまで男の人に弄ばれていた股間にあてがわれます。電車の中でこんなことをしてくる人たちなら、なにをしてもおかしくない。わたしは怖くて、足ががくがくと震えました。

もう一度お尻の割れ目が広げられ、また、ぬるぬるとした硬いものがあてがわれました。そして、お尻の割れ目をなぞります。
やがて、それはわたしの大事な部分で止まり、グイグイと押し付けられます。
わたしはそれから逃れようと、腰をくねらせようとしましたが、腰をがっちりとつかまれ、大事な部分にあてがわれたものは、さらに強く押し付けられます。
男の人は、腰をつかんでいた片方の手をお尻の割れ目に移動させ、わたしの大事な部分を押し広げました。そしてそこに、もう一度ぬるぬるした硬いものが押し当てられました。

んぐーーーーー

わたしは、お尻を引き裂かれる激しい痛みに体をのけぞらせ、股間のナイフのことも忘れて思い切り悲鳴を上げました。口を押さえていた男の人は、少し慌てたような様子でわたしの口の中に手を突っ込み、声を出せないようにしました。

お尻からは激しい痛みが襲い、わたしの中に、さっきの指とは比べ物にならない太いものが入ってくるのがわかります。痛くて痛くて、わたしは必死で逃れようと、腰を動かしましたが、また両手で押さえつけられ、引き寄せられました。

わたしは首を左右に振って痛みに耐えていると、さっきわたしのことを見て見ぬふりをした女の人が目に入りました。女の人は、わたしが漏らした声が気になったのか、スマホから目を離し、わたしに目をやり、少し驚いた様子でした。

(今度こそ助けて、お願いです‥‥)

わたしは、痛みでもうろうとする頭の中でそんなことを考えていました。
でも、女の人は、わたしから目をそらし、持っていたスマホを横に向けて、わたしのほうに向けて構えました。
そして何度かスマホの画面をタッチしているようでした。

(写真、撮ってる・・・・)

わたしがそれに気づいたとき、お尻にさらに激しい痛みを感じ、入り口のあたりにボールのような大きな異物がとどまっている感覚がしました。

しばらくの間その状態が続きましたが、やがてまた腰を引き寄せられ、お尻の奥まで一気に入ってきました。

はがーーーー

また声を上げてしまいました。

わたしは、お尻のあまりの痛さに気が遠くなりました。

奥まで入った硬いものは、少しずつ前後に動き出しました。お尻を引き裂かれた痛みとおなかの中をかき回される気持ち悪さで、何度も崩れ落ちそうになりましたが、そのたびに男の人がわたしの腰を持ち上げます。

男の人は、わたしのお尻の中で何度も何度も往復し、それはどんどん早くなっていきました。そして、わたしのお尻のいちばん奥で動きが止まり、ビクンと震えたのがわかりました。
お腹の中に、なにか温かいものが入れられたような感じがしました。そしてようやく、お尻から異物がゆっくり引き抜かれました。
お尻から何かが流れ出し、太ももを伝っていくのがわかりました。
腰を支えていた手が離されると、わたしh電車の床に崩れ落ちました。

すると今度は、さっきまでナイフで脅していた男の人がわたしの前に仁王立ちになり、ファスナーを下ろして中のものを出しました。そしてわたしの顎を持ち上げ、口を開けさせたかと思うと、いきなり中にそれを押し込んできました。

わたしはあまりのことに、何もできないまま口の中に男の人を受け入れました。それはどんどん固く大きくなり、わたしの口の中に容赦なく押し込まれました。
わたしは苦しくて、苦しくて、、吐きそうになりました。唾液や鼻水がとめどなく流れていました。

そしてしばらくして、口の中に入れられた先端から、苦くて生臭い液体が噴き出してきてして、わたしの口の中に溢れました。わたしは口元を押さえながら、激しくえずいてしまいました。

わたしを犯した男の人は、電車の床にへたり込んだわたしの姿を見下ろしながらズボンを直していました。一人の男の人が、床に投げ出されたわたしのスクールバッグのサイドポケットを探り、学校の生徒手帳を取り出しました。そして、それを広げ、スマホで撮影します。

まもなく、○○、○○です。
・・・線と、地下鉄・・・線はお乗り換えです。

わたしが降りる駅を知らせるアナウンスが流れてきました。

(降りないと…)

わたしは、ずり下げられたショーツを上げ、乱れたスカートを直して、何とか立ち上がりました。お尻からは何かが流れ出して、ショーツの後ろを濡らしているのがわかります。

瑞希の中等部1年生だったんだぁ。楽しかったよ、西野、真由美ちゃん。
勉強、頑張ってね。

男の人がささやき、じんじんと傷むお尻をポンと叩きました。

電車の扉が開くと、わたしは周りの人に押されて電車の外に出ました。わたしを犯した2人の男の人も、見て見ぬふりをした女の人も、ホームの人ごみの中に消えていきました。

*******

真由美ちゃんは、そのまま駅のホームをふらふらと歩いていました。
その中学生の女の子の太ももには赤い鮮血が流れ落ちていましたが、その様子に気付く者はいませんでした。

夕方、真由美ちゃんが乗っていた〇〇戦は、またダイヤが乱れていました。人身事故があったそうです。

*******

真由美ちゃんの悲劇からしばらくして、SNSに投稿されたある画像と書き込みがネット上で話題になりました。
それは、こんな書き込みでした。

今朝電車乗ってたら、中学生の女の子がめっちゃ痴漢されててビビった笑
うちに助け求めてきたけど、それに気づいた痴漢のおじさんが5万くれたから見逃してあげた笑笑
瑞希の中等部の制服着てたから、めっちゃ頭いい子だよ。
あたし、中学受験で瑞希落とされて、公立行って、結局それからも受験失敗して、三流大学から今の会社入ってつまんない仕事してるから、1人くらい瑞希の子がひどい目に遭ったっていいよね笑
結局その子、最後までヤられてて草  おじさんのおちんちん血まみれだったから、処女だったんだろうねその子。ちょっとかわいそうかな笑
ていうか、今の痴漢ってマジ怖いね。みんなお気をつけて〜笑笑

そして一緒に、満員電車の中で犯されている制服姿の女の子の画像が添えられていました。
最初は投稿者を非難する書き込みもありましたが、大半は、コラ画像を使った釣りだろうというものであり、しばらくすると話題も下火になり、マスコミも警察も動くことはありませんでした。


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